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主な症状に対する考え方

腰痛について

腰痛の原因として多いもの。

腰痛の中で圧倒的に多い(慢性腰痛の80%以上)のが、腰周辺の筋肉が柔軟性を失うために起こる「筋性腰痛(筋・筋膜性腰痛)」です。
腰、お腹、脚、お尻など多くの筋肉が腰痛の原因となります。

腰周辺の筋肉の説明と、腰痛時の状態について

腰痛【表層筋】
脚を後に振り上げる下肢との連携で大臀筋、上下のバランスで脊柱起立筋と広背筋、前後のバランスで腹筋(内・外腹斜筋・腹横筋・腹直筋)の硬縮。加齢や筋 力の低下により屈筋群が収縮し、体は小さく、丸く固まってくる。
腹筋群の収縮によって重心が前に傾くので、前に倒れないように体を戻そうとすることで脊柱起立筋や広背筋、腰の筋肉も緊張して固まってしまう。年を取ると 体が小さくなるのは前後左右の歪みによって身長が低く見えるのと、腰・腹部の筋肉の収縮によって下に縮んでしまう(椎間板の圧迫されて磨り減っていく)た めであり、腸骨・肋骨間が狭く短くなっています。

【深層筋郡】
体を曲げる、あるいは脚を上げる(股関節の動き)腸腰筋。
      《大腰筋》:背骨の下部から脚(大腿骨)につながる
      《腸骨筋》:骨盤の内側から脚(大腿骨)につながる
腸腰筋は背骨・骨盤の前側から大腿骨の小転子に付着しているため、長時間の椅座や重心が前にかかった立ち方、脚が伸びない歩行などが原因で固まり、伸びな くなる。背骨と脚を引き寄せ、体を“くの字”に曲げて前傾姿勢になってしまう。さらに重心が前に掛かり、上体が体の中心より前に出るため、腰の負担は増え てしまいます。腸腰筋が短く硬くなった状態で腰を後ろに反ろうとすると、腸腰筋に背骨が引っ張られて前にズレたり、折れ曲がったりすると、体を後ろに反っ た状態(後屈)で痛みが出るようになります。
     
【外転筋群】
脚を外に開く中臀筋・小臀筋。
【内転筋群】
脚を内に締める長内転筋・短内転筋・薄筋・恥骨筋。
内に締める筋肉(内転筋群)が弱まり、力が中心に集まらない。外側から支えるように突っ張るため外転筋群が固まり、歩行・姿勢が左右に大きくブレる。その 結果、全身に過度な筋緊張が行なわれ、柔軟性が無くなる。また、臀筋群の硬縮により股関節を外旋(外に捻る)させる梨状筋が圧迫され、梨状筋のストレスは 坐骨神経を刺激し、坐骨神経痛の原因にもなります。

【骨盤周辺の筋肉】
日常生活の中での動作や立ち座りの動作が減少することで、骨盤の動きがなくなり、筋肉が固まってしまう。腰部の土台となる骨盤の動きが少ないので、動 きの衝撃が腰部に集中してしまい、負担が大きくなり、疲労してしまいます。
 
【股関節】
体を前に倒す動き(前屈)を行なう時に、膝・股関節を突っ張って、屈曲角度の少ない腰部を基点に前に倒し、また起き上がるため、腰部は上半身の重さを 一手に引き受け、過度な負担がかかります。
骨盤の動きに直結した股関節を動かさず、固まってしまうと、腰部の疲労はさらに増えてしまいます。

腰痛【大腿四頭筋】
歩行時に後方に送った脚が股関節の伸びきらない状態で前に脚を送り出してしまうため、前に行く流れにブレーキをかけた状態で着地してしまい、前方への 移動を制限する大腿四頭筋が緊張する。
また、その緊張がゆるまないために後ろへ送った脚が股関節の伸びる前に戻ろうとする。そうして後ろでは常に前に流れながら、前ではブレーキをかけ続けた状 態で歩行を繰り返してしまいます。
立位・歩行は、下肢の筋肉と共に足指・足首に影響を与え、逆に足指・足首にクセがあると、それが下肢の筋肉、腰に影響します。

【下腿三頭筋・アキレス腱】
目や頭の過度な疲労により、上部へ血液が偏り、気持ちが挙がってしまうと、下部がたるんで安定しないため、ふくらはぎ・アキレス腱(足首)を固めて動 きを少なくする。動きが少なくなると血液循環が悪化し、新陳代謝が行なわれず、老廃物がたまってより固まっていきます。
下部が固まって小さな揺れに対応できなくなるので、より大きくなった揺れを上半身が受けるが、上半身は揺れの動きを減らそうと固めて動きを制限しようとす る。すると腰が固まって、緊張し、動かなくなります。

【足首・足指】
過去の事故で骨折や捻挫などの怪我が原因で足全体や足首が固まっていたり、外反母趾などのクセがあると、重心の位置が安定しなかったり偏ったりして足 から上のバランスに大きな影響を与えます。
立ち仕事や営業などで歩くことが多くても、足が自由に動かない靴によって固い状態での歩行になるため、同様に下の揺れを腰で受け止め、腰痛の原因になる。
立位で、重心が基底面(左右の足先と踵を結んだ四角形)で常に前後左右いずれかの外側に掛かっていると、足首、膝、股関節を突っ張って、体を真直ぐに 保とうと固めてしまう。また、腰が上半身の動きの全てを受け止めなくてはならなくなり、負担が大きく、常に緊張状態になります。

腰痛【上部の影響】
頭や目の使い過ぎで疲労したり、耳や口の緊張、顎関節の歪みなどで頸部の筋肉は緊張します。手の指や腕の疲れは肩周辺に及び、胸椎、胸郭、鎖骨部、肩 甲骨部の緊張を生みます。これらで上半身のバランスは崩れ、そのバランスの崩れを脊柱起立筋や腰部の筋肉が補おうとして負担が掛かります。

【筋・骨格】 
骨格では腰椎・腰仙関節はもちろん、下部では仙腸関節、股関節、足関節、趾関節。上部では胸椎、胸郭、鎖骨、頚椎、顎関節などの調整と、全身のバラン スが必要になってきます。
骨・椎間板のトラブルは椎間板ヘルニア、分離症、すべり症、脊柱間狭窄症、変形性脊椎症、坐骨神経痛、骨粗しょう症、腫瘍、リュウマチなどとなり現わ れます。
筋肉、筋膜、靭帯など軟組織のトラブルは筋筋膜性腰痛で、骨・椎間板のトラブルの前駆状態となる。

【内臓・血液】
食事の乱れ(摂取する物の種類・質・量・時間・間隔・食事中の精神状態など)により、腸の蠕動運動が低下し、固くなったり、弱って弾力がなくなった り、胃下垂になったりしても腰椎が引っ張られて腰痛が起こります。
また、リンパ液・血液の循環不良によって疲労物質がたまりやすく、新陳代謝が円滑に行なわれなくなると、改善が困難になってきます。リンパ液・血液の循環 不良の原因は筋肉の硬縮や冷えに加えて、血液の質(スムーズに流れるのか)と量(充分に行き渡るか)によります。これらは腸の状態の悪化によるもので、蠕 動運動も少なく、固くなっていたり弱ったりしています。その腸の状態は支えている骨盤や裏側にある腰部にも影響を与えます。
胃・腸・脾臓・膵臓、肝臓などの消化器系意外にも泌尿器系や生殖器系(特に婦人科系)も腰へ影響を与えます。

【気・心理的問題】 
頭や目の過度な使用により常に意識が前に向かっているため、頭、首が前に出て、肩が丸くなり、重心が前方に掛かる。それを戻そうと後ろに掛かったりし て前後の姿勢のバランスが崩れ、その負担を腰が引き受けます。
浅い呼吸によって胸郭の動きが悪くなり、横隔膜の動きの減少から腹部が固まる。それが脊柱起立筋や骨盤に影響を与えます。酸素の摂取量が少ないと、痛 みなども起きやすくなります。
ストレスによる自律神経の乱れは交感神経優位の状態になる。ノルアドレナリン・アドレナリンの分泌が亢進され、筋肉は緊張、血糖値は上昇し、心肺機能 が亢進することで神経過敏となります。腸の蠕動運動も抑制され、無意識にストレスを避けたり、体を守ったりする体勢になることで姿勢の変化も生み出すの で、ストレスによる腰部への負担は非常に大きなものです。腰痛の原因としては、9割以上ストレスによるものであるという説もあります。

アドバイスと注意事項

【アドバイス】
  1 自分でできる調整法 姿勢・所作・ストレッチ・操体法・テーピング・反射療法
  2 ストレスの軽減 不安・怒り・恐怖など長く続くと痛みが消えない。
  3 食生活 冷たいもの・体を冷やすもの・砂糖の取り過ぎ、動物性食品摂取過剰
  4 日常生活 身体を冷やさない(入浴・服装)・日光不足
睡眠(朝起きる時の痛みは睡眠中に疲れが取れていない。寝る前の冷たい飲み物、アルコール、水分の取り過ぎ、ストレス、歯ぎしり、いび き、無呼吸症候群、換気、照明などの問題がある。)

【注意】
腰痛で腹筋や背筋をしたり、腰を反る体操をしたりと、様々な対策法がありますが、各人の腰痛の起こり方や緊張の仕方、腰に影響を与えた緊張の部位が違 うので、余計に痛みを増す場合があります。万人向けのものと考えず、自分に合うものを行うように注意して下さい。

直接的な原因は筋肉の緊張にありますが、その緊張の元になった原因は非常に広範囲で、しかも複雑に絡んでおり、特定は非常に困難です。しかし、一つの変化 は多くの変化を誘発するため、日常でのほんの少しの変化が大きな改善へと向かうことになります。


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