人は誕生後、自らの口から食物を摂り、その食物により栄養素、エネルギーを吸収し、自らの肉体・精神を育んでいます。
その原料である「食物」についての良否、適・不適、合否などは、体質の改善に大きな影響を与えます。
インド医学のアーユルベーダーでは食物は「適正に摂取すれば栄養に、摂取方法を間違えれば毒に、不足を補えば薬になる」といわれています。
中国では日常の食べ物を「上薬」と位置づけ、日本でも「禍は口より出で、病は口より入る」という言葉があり、古来より食事の重要性は説かれています。
しかし、消化器官は、量や質、季節、組み合わせ、調理法や食事の回数、時間、体調、運動量などで、吸収の条件が大きく変わるので、その人の身体の中に入っ てどう作用するかは、正確には把握できません。
食物も、産地、季節、陰陽、生産方法(肥料・農薬など)、添加物の有無、生命力などが違います。
食物自体の栄養素の含有量や人の胃腸の能力も変わって(落ちて)来ていると言われています。足りないものを補うという視点に加え、食べすぎという問題もあ ります。
様々な食事方法が有りますが、「これを食べたら○○に効く」というように万人に効果を表すのは難しいことです。